続・そすいのさんぽみち

~2015年4月1日 1件 追加投稿しました。累計510件~
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B-02-61 山科地区にある植物の話題③日本新薬「山科植物資料館」の「奇想天外」

         琵琶湖疏水の散歩道505話(2013-01-14)     KANKANBOW記

 

1)まえがき

 私は、季節を変えて年間十数回にわたり「京都府立植物園」を訪問しており、時々その見学記をホームページかブログに投稿してきたが、その中に珍しい植物「奇想天外」の話題も下記3回取り上げている。  
  G-02-14 冬の京都府立植物を散策(3)(2007‐02‐24)・・・221話
 G-02-25 京都府立植物園の話題(7)(2007-07-23)・・・242話
 G-02-39 日本新薬「山科植物資料館」の見学記(2011-10-27)…464話

最近、「山科地区に存在する植物の話題」と題したシリーズ物の連載を地域の歴史愛好グループが刊行している冊子に投稿することになったので、この「奇想天外の話題」を取り上げたいと考えて、その準備作業のため過去5年間のデータを整理した。そして、京都府立植物園と山科植物資料館とのつながりを教えてくれたのも「奇想天外」の話題であった。家から歩いて行ける距離に薬用植物園があるのはラッキーである。以下、最近の追加情報も加えてその要旨を紹介したい。

 

2)上記3報告の中の「奇想天外」記事の抜粋

 (1)府立植物園の温室内での「奇想天外」と出会いと盗難事件後の再公開

何年か前に、初めて植物園の温室で「奇想天外」の名がついた植物に出会った。調べてみると、植物専門分野ではよく知られた植物で、ヤフー検索で5万件弱(2013年の検索では8万件弱に増加)の情報のあることがわかった。情報の少ない人のために若干補足紹介すると、この植物はアフリカの赤道直下のナミブ砂漠のみに生育し、10m以上深くにある地下水を吸い上げて、2枚の葉だけを伸ばしつづけ、環境条件が揃えば1,000年以上の寿命があるという不思議な生態を持ち、形もグロテスクなところから「奇想天外」の名がついた。雌株は裸子植物で雄株は被子植物であり、雨の少ない砂漠で発芽することが稀で、生育の難しい植物といわれてきた。

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手前にある大きい葉の奇想天外(今回撮影)

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何年も前から掲げられた説明パネル

ところが平成1811月に京都新聞が、平成16年(20048月、この「奇想天外」が何者かに盗まれ困っていたところ、約1年後の9月に日本新薬山科植物資料舘(山科区)から兄弟株の寄贈を受け、今回2年ぶりに復帰しこのたび公開に踏み切ったと報じた。
 この報道によると、植物園では昭和48(1973)から「奇想天外」の栽培を始め、平成7年(1995)には植物園の雌株と資料館の雄株とを人工交配させて完熟種子を採取し、両方の機関で種子を発芽させて、温室内で展示していた。今回資料館から兄弟株の寄贈を受け、盗難に遭った場所に植えて成長が確認されたので、展示を再開したものである。
                           
 2)展示再公開の経緯について府立植物園が解説パネルを展示

 

奇想天外という名の植物が、温室内にあり、この珍しい植物が盗まれて困っていたところ、日本新薬山科植物資料館(山科区)から兄弟株の寄贈を受け、2年ぶりに復帰した話題を前項で紹介したが、この復活劇の細部と植物の概要を示した解説パネルが温室内の休憩室にあったので、その一部を引用紹介する。
 京都府立植物園と日本新薬植物資料館における「奇想天外」の栽培経緯を表示する。

 

   7.gif
 1996年に発芽した苗はそのご順調に生育し、2004年に植物園温室内に植栽したが、その直後盗難にあった。2006年に資料館から兄弟株2株の分譲を受け、現在に至っている。

 

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植物園と日本新薬資料館の交流経緯

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奇想天外の概要説明

 (3)日本新薬KKの「山科薬用植物園」で初めて「奇想天外」の花を見学

 平成23(2011)年の秋に、個人申し込みで「山科薬用植物園を見学した、多くの薬草の見学をしたが、その中から「奇想天外」の記事を書いたので、引用下記した。

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 京都府立植物園の温室では、「奇想天害」の雌花を昭和48(1973 )年から栽培しており、平成07(1995)年に府立植物園の雌花と日本新薬植物園の雄花とを人工交配させて完熟種子を採取し、発芽した苗を両方の機関で展示していたが、府立植物園の展示物が何者かに盗まれ、平成16(2004)年に日本新薬から兄弟株の寄贈を受けた経緯がある。私は奇抜な名前から、その概略の知識を持っていたので、今回の訪問で「奇想天外」の見学ができることを楽しみにしていた。そして初めて「奇想天外」の花を見学した。
 矢野勇氏の「珍樹珍草」から引用した説明版(下の写真)の要旨を紹介すると、南アフリカのナミビアの大西洋に面した小さな町スパムコンを出て、砂礫地を走ると、芽を出して4~5年幼苗から推定700800年の「奇想天外」が存在する。1860年にオーストリアの植物学者によってアンゴラ南部の砂漠で発見された。2枚の葉がエンドレスに伸び続け、雌花は松ぼっくり状の花をつける

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キソウテンガイの花 

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矢野勇氏の本から引用した説明版

 

 この植物の発見者は、オーストリアの探検家で植物学者であるウエルリッチ・ウィッエアで、その名が学名に採用された。「奇想天外」という園芸名は、昭和11年(1936)石田兼六氏(岡山)が機関誌「サボテン」で紹介したときの名前で、ユリ科の「オモト」に似ているので「砂漠オモト」という別名がある。
 この植物は、アフリカ南部の西海岸にあるナミブ砂漠の限られた地域に自生する雄雌異株の裸子植物で、終生2枚の葉しか出さない。この珍奇な植物は、現地で推定樹齢2000年の固体も知られている。「奇想天外」がこの砂漠以外に生長しないのは何故か?については研究が進んでいるが、難しいので省略する。さらに詳しくは、植物園お専門家に聞いてほしい。

 

3)あとがき

 前回の訪問見学の時は、山科地区の仲間との交流が無かったときであったが、最近は交流団体との接触も多くなり、もう一度機会があれば、再訪問したいと思っている。そして、質問事項の集約をして、再訪問の効率を高めたい。「奇想天外」についても、京都以外の地区情報も多く集約したい。

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