続・そすいのさんぽみち

~2015年4月1日 1件 追加投稿しました。累計510件~
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

B-02-60 山科地区にある植物 ②洛東坂にある「モミジバフウ」

      琵琶湖疏水の散歩道・第504話(2013-01-25)       KANKANBOW記

 

1 まえがき

今回は、樹木シリーズとして「フウの木」の話題を報告する。私にとって「フウの木」は知らない樹木の一つであった。しかし、山科疏水の散策コースに向かう通称「洛東坂」の上部に「区民の誇りの木」の木札のついた「フウの木」の巨木が存在するので、ネット検索調査をして概略を「語りつぐ会」の例会で紹介したことがあった。今回シリーズに取り上げるため、若干調査を追加してまとめたのが本報告である。単なる植物好きの私が短時間にまとめた報告であったが、すばらしい専門家のネット情報の存在を知ったので、その助けを借りて纏めてみた。間違った解釈があればご指摘ご教示を願いたい。(この報告は、私が所属する「やましなを語りつぐ会」の機関誌「笹の音13号」にも投稿したもの」

 

2 フウの木の概要

私の検索調査でもっとも理解し易かったのがアロマテラピーの専門家・石原慎一氏のHPアロタン(アロマテラピーの語源の話し)の中の「カエデと紅葉(もみじ)とフウ(楓)の木」(2007-12-05付)である。

世界に数種類存在するが、日本にはタイワンフウ(東南アジア原産)とモミジバフウ(北アメリカ原産)の2種類が存在する。このように地域が限定しているのを「隔離分布」と言い、前回紹介した「ユリノキ」もその例である。京都市でもっとも有名なのは、京都府立植物園のアジサイ園にある「タイワンフウ」であるが、植物園随一の観賞大木で、4~5年前の週刊朝日の特集号で大きく報道されたことを思い出した。この木は、近隣のライオンズクラブが設置した説明板によると、樹齢約100年で高さ25mある巨木であるが、晩秋になると“紅葉圧巻”と新聞にも紹介されており、大正13(1924)年の植物園開園時に植えられたとの記録もあるようである。今年の京都新聞(1117日)にも「秋の装い鮮やか」と写真入りで紹介されたので、ご存知の方も多いと思う。解説資料によると、「タイワンフウ」はマンサク科フウ属の樹木で、江戸時代享保年間に中国南部から渡来し、原産地には高さ4060mの巨木も存在すると記載されている。

 

 山科区の「フウの木」の立地と種類

 掲題の安祥寺川べり(洛東高校運動場の横)にある「モミジバフウ」は、JR山科駅のほぼ裏側北部に位置している。「山科区民の誇りの木に選定された高さ14m、幹周2.3mの巨木であり、こちらは大正末期に伝来した新しい種目である。山科地区では比較的珍しい大木であるが、道幅が狭いので見上げる必要があり、通り過ぎて気が付かない人も多いようである。

 京都市では区毎に平成1112年に専門家を含む委員会で審議し、872本の「区民の誇りの木」を選定している。6項目の選定基準の中に「背の高い木・形に特徴のある木」があるので数が多いと思ったが、調べてみるとわずかに下表の4件で、有名な京都府立植物園のタイワンフウは選定されていなかった。

区名

   種類

   場所

 高さ(m)

幹周径(m)

上京区

タイワンフウ

京都御苑・今出川寄り

  21

  2.24

左京区

モミジバフウ

 中町公園

  12.5

  1.25

中京区

モミジバフウ

 六角通寺町東入り

  12.7

  0.86

山科区

モミジバフウ

安祥寺川・上野山田

  14

  2.3



                                     

    1_convert_20130131000259.jpg 2_convert_20130131000348.jpg

   京都府立植物園のタイワンフウ        洛東坂のモミジバフウ(実物はもっと美しい)

 

4 「フウの木」の概略説明

フウの漢名は「楓」で訓読みすると「かえで」である。かってカエデ科の木の漢字は「槭」が用いられていたが、この字が常用漢字に採用されず、替って「楓」が用いられたのでややこしくなったといわれている。  「もみじ」と「ふう」は別種で、「もみじ」の葉は対になって生え翼果をつけるが、「ふう」の葉は交互に生え球状の実をつける。タイワンフウの葉は3裂であるがモミジバフウは5~7裂で、実の大きさもタイワンフウがひとまわり小さく、刺の部分もかなり細い。

「フウ」の木の英名はiquid Ambar(液体の琥珀)で、樹皮から香りのよい樹脂がとれることによる命名だが、カナダの国旗に採用されているサトウカエデ(砂糖カエデ)から甘いメープルシロップが造られるから、翻訳面でも親戚扱いである。

 3_convert_20130131000419.jpg 4_convert_20130131000447.jpg       

    冬の京都市美術館裏のタイワンフウ並木            タイワンフウの実

 

フウの木は、成長が早く緑葉から始まって黄葉から紅色と変化し、落葉しても特徴ある実をつけて長期間その存在を主張しており、鹿児島など南部では街路樹として採用されている。冬の京都を散策すると、特徴ある実からその存在に気がつくことがあるが、今回の調査で私の大好きな樹木の一つとなった.

                                20121231

 

コメント:
この記事へのコメント:
コメント:を投稿する
URL:
コメント:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック:
この記事のトラックバック URL
http://biwakososui.blog.fc2.com/tb.php/53-68171cde
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック:
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。